姫路市立水族館 企画展 2026年
「ひめすい開館60周年!」
2.ひめすいの挑戦 ウミガメ、オオサンショウウオ



姫路市立水族館はウミガメとオオサンショウウオの研究を熱心に行ってきました。
そのことは写真右と奥の壁に掲示されたパネルで詳しく解説されています
(ここには写っていません)。
奥にあるケース内の展示は、次のページで見るトピック標本です。





ウミガメ調査の解説パネル。
右から順に解説文を抄録します。

「産卵数を調べる」・・・1970年当時、アカウミガメの産卵調査を行っていた機関はほとんど無く、
当館の調査で様々な生態が明らかになった。蒲生田海岸の調査ではアカウミガメが
ひと夏の間に3回ほど上陸し、計400個ほど産卵することや、同じ個体が別の年に同じ砂浜で
産卵すること(母浜回帰)がわかった。

「計測機器による調査」・・・1982年からアカウミガメの甲羅に遊泳距離計や水深計を取り付け、
国立極地研究所などと合同で調査を行った。カメの上陸時に機器を回収してデータを
解析したところ、水深50mを時速4kmで遊泳し、1日平均20km泳ぐことがわかった。
現在の機器は小型化されているが、パネルの写真に見るように初期の機器は大型で、
装着が難しかったようである。

「太平洋を横断した個体」・・・2000年、カリフォルニア半島沖で1頭のアカウミガメが捕獲され、
標識タグを照合したところ、当館が1993年に徳島県沖で放流した当時1歳の個体
であったことが判明。逆にメキシコ太平洋岸で標識タグを付けられた個体が徳島県で
捕獲されたこともあり、アカウミガメが太平洋を横断して回遊していることがわかった。

「人工の砂浜で初産卵」・・・2011年の水族館リニューアル時にウミガメプールに
広い砂浜を設けたところ、2012年5月に1頭のアカウミガメが上陸して産卵。
その後もほぼ毎年産卵が確認されている。





オオサンショウウオ調査の解説パネル。
右から順に解説文を抄録します。

「オオサンショウウオ」・・・当館では1975年から環境庁(当時)や文化庁の許可を得て
市川(いちかわ)上流でオオサンショウウオの調査を始めた。
厳冬期は氷点下10度を下回る過酷な環境だった。
約40年に及ぶ調査で1600を超える個体を登録し、この標識調査によって河川での移動や
成長について知ることができた。オスが巣穴の中で卵塊を保護することや、
厳冬期も冬眠しないことなどが明らかになった。

「人工巣穴で産卵」・・・オオサンショウウオは8〜9月頃に川岸の水面下の横穴に産卵するが、
河川工事で護岸されてしまうと産卵場所が無くなってしまう。
そこで当館では県や自治体と協力して人工巣穴を設置し、同種を保護している。

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